御陵の子供たち

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御陵の子供たち

さて、カミングアウトしますが、御陵は二児の親であります。 そして下の娘は(たぶん)健常者ですが、長男は自閉症スペクトラムに該当します。 長男は生まれた時にひどい黄疸が出ました。 長男の自閉症とは直接の関係はないかも知れませんが。 一歳半の検診で、泣いて暴れて検診を受けられなかったことで自閉症の疑いとなり、その後、自閉症という正式な診断が下りました。 二歳までは、奇行はあったものの、割と普通に成長してきていました。 とにかく服を着ない裸族だったとか、なかなか言葉が出なかった、とか。 そんなことはうちうちで済む話だったので、さして問題になりませんでしたが。 が、三歳になっていろいろと不都合が顕在化しました。 長男には結構強い「他害」がありまして。 子ども園の子たちだけではなく、出かけた先で会った子たちを押したり叩いたり、噛み付いたり。 さらには唾を吐きかけたりしまして。 その度に相手の親御さんに謝りに行っておりました。 これが結構ストレスに。 そのためトラブルが怖くて、三歳から六歳くらいに掛けて、ほとんど外出も旅行もできない期間が続きました。 とは言え、長男の場合は知能障害がなく、意思の疎通を図ることができました。     
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