第四章 闇姫 対 天眸 凶子 激突

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第四章 闇姫 対 天眸 凶子 激突

九恩寺市 郊外 小高山駅近くにある みたま聖堂 その敷地内にて 夕暮れ時  突然巻き上がった 真っ黒な竜巻が ゴーゴーと  聖堂の上空に渦巻いています なんと その竜巻の発生源 中心部に あの能面のような赤姫姿の 闇姫が 長い黒髪を 歌舞伎芝居の 連獅子の如く グルングルンっと勢いよく 首を回しながら 真っ黒な竜巻を発生させています その竜巻に巻き込まれるものが ああ 小高山の大天狗の遣い 木っ端天狗と烏天狗達が 十名 いや十羽か?  竜巻にぐるぐる 洗濯機の洗濯物のように 回転させられながら 闇姫の髪に刺されては 霊気を吸い付くされて 消えていきます これは もはや 戦いではなく 一方的な虐殺としか思えません 天狗達の聖地である 小高山にて まさか ここまで一方的な虐殺になるなど 小高山の大天狗さえも思っていなかったのか  このままでは 天狗達が 全滅してしまう~‼ その時でした ピカリ~‼ 真っ黒な竜巻に 真っ白な稲光がぁ~‼ 稲妻かぁ! 閃光が一閃しました
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