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ゆらゆらとあらわれたもの あごひげはやした好好爺 一枚の布に手足を通した古代の倭人のような姿をしています
「誰じゃあぁ ようやく竹林でひと休みしちょったのに わしを呼び出したのはぁ」
「これはすみません 私達 ここの封じ石と祠について調査しにきた 現象課のものです あなたがここの土地神ですね 」
「ああ そうじゃが」
「ええ ほんとかよ?」
焔氏が ふと独り言言えば
「おいそっちの若いのは礼儀がなってないのぉ おりゃ」と目で一睨み
すると 焔氏の足元の小石が数個 いきなり宙を舞っては 焔氏の図上から降ってきました
「ああ痛てててて すいませんすいません」
「ふん わかればよい 」
「うちの若いのが礼儀知らずで申し訳ないです それで この封じ石と祠に何があったのか教えてください」
「鬼の三吉ってぇのが 封じ石をぶっ壊して逃げたんですかねえ」
あごひげに手をやっては土地神「いや そうではない 元々 封じ石を封じられておるものが破壊できるわけなかろう。そうじゃな 川辺より 真っ黒な魔物 いやあれは怪物と言った方がよいかのぉ かなりでかいやつが出現しては いきなり封じ石と祠 破壊しおったんじゃよ」
「なんだってぇ? 」
「おいおいじいさん いや土地神さん 三吉の仲間かなんかなのか そいつは?」
「ったくぅ口のききかたもなってないのぉ お主は まあよい 三吉なんぞもはやおらぬは」
「そうだよなあ 封じられてた石が木っ端微塵になれば 自由に逃げちまうよなあ 弁慶さん これは面倒なことになりましたねえ」
「お前さんおっちょこちょいじゃのぉ 誰が三吉鬼が逃げたと言った?」
「と言うことは まさか 剛鬼 三吉はぁ」
「ああそうじゃ そやつ真っ黒な魔物にとって食われてもうたわ 一瞬のうちにのぉ」
「だって その鬼もかなりの剛力あったから封印されてたんだろぉ それを一瞬で食っちゃうって どんだけ その黒い化け物強いやつなんだよ」
「あなたは それを間近で目撃していたのですね でも手を出すだけの余裕なく なんとか 竹林の奥へ非難したのですね」
「こっちの太いのは 頭が回るようじゃな まさにその通り と言うかの この竹林。万年竹の棲み家じゃったから 黒いやつ わしなど見もせず 万年竹を食らい始めよったわ」
「げえ 万年竹を食ったぁって」
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