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次に友見が夜実を見たのは七日後だった。一人で帰っている時に、ふらりと現れた顔に、友見は思わず硬直する。
「夜実ちゃん、どうしてーーー。」
「友見ちゃん。」
夜実に遮られた言葉はしばらく友見の頭に浮かんでいた。
「聞いたことある?ピエロ商店の裏に笑う風船があるって話。」
「・・・ううん、知らない。」
ピエロ商店の話なんてどうでもよかった。友見は夜実が目の前にいることが不思議でたまらない。一昨日、お別れをしたばかりなのに。友見は夜実へ着いていった。だってーーー。
「友達だもん。」
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