3章 かごめ唄

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Cが話した「かごめ唄の呪い」とこの怪我がどれぐらい関係しているのかはわからない。だが私の次に真ん中に入ったBは幼稚園児でも渡れるぐらい小さい10㎝ぐらいしか空いていないような用水路に足を滑らせて落ちたという。お互い秒数に差はあるものの同じく4時44分に真ん中に居たものだ。 2人だからお互いこれぐらいの怪我ですんだのかもしれないが、これが一人だけだったらと思うとゾッとする。 その日以来、私たちは夕方になってからかごめをしないようになった。
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