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私が泣きそうになりながら「帰ろう?帰ろうよ!」とどれだけ行っても誰も取り合ってくれなかった。
そうこうしているうちに親がいる教室からどんどん離れ、校舎の一番端のトイレまで行き着いた。トイレと言えば「トイレの花子さん」で当時流行の真っ只中。知らない人はいないぐらい有名ではなかろうか?
家のトイレでさえ夜は行けなかった私にとって恐怖は頂点に達した。
その時
「ガチャン!」
音がした方を見ると、ゆうき君が女子トイレの入口を閉めていた。
驚いて見ていると、中の方からすさまじい悲鳴が聞こえてきた。
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