4話 父の言葉といつもの日々

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「ああぁ………」 朝七時。 まだ寝巻きなのに、ベットの上で昨日のことを思い出し、思わず情けない声を上げてしまう。 あの時のことりの表情は、こう、なんというか、そういう感じの……。 まぁ、その……。 と、とにかく、凄い、感じだった。 「………うぅ」 また情けない声を上げながら、取り敢えず準備しなければ、とベッドから降りる。 よく考えたら、ことりのあの反応は、多分そういう系統の答えだったからだろう。 それにしても、なぜことりはそんなことを知っていたのだろうか。 今思えば、様々な私の質問に対して、ことりはいつも答えを知っていた。 もしかして、ことりもまた、そういうことを調べていたりしたのだろうか。 もしもそうなのならば、意外と私達は似ているのかもしれない。 そう結論付けると、私は急いで着替えながら朝食のメニューを考えるのだった。
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