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茶色のお椀を持ち、流れるような動作で味噌汁を飲むことり。
私も同じ色のお椀を持ち、目を細めながらことりに言った。
「一つだけ、聞きたいことがあるのですが、いいですか?」
するとことりは、お椀を机に置いて、私の目をまっすぐ見た。
綺麗な顔立ちが朝日で照らされ、より一層美しさが増した。
「うん、いいよ」
「………昨日、なぜいきなりあんなことを言い出したのですか?」
そう、私がずっと気になっていたのはこのことだ。
ことりは、私が恥ずかしがることは全くしないので、いきなりあんなことを言い出すのは何か理由があるに違いない。
「…………んー、と」
苦笑いを浮かべ、白い頬を人差し指でポリポリと掻きながら、ことりは言った。
「ちょっとだけ、長くなっちゃうけど大丈夫?」
「今日は休みですから、大丈夫です」
なんなら一日中話してても良いくらいです、と返すと笑顔を見せてことりは話し始めた。
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