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「あのね、昨日はことり、帰り遅かったでしょ?あれ、友達と遊びに行ってたんだけどね……。その友達が、その、私とは違う学校の子でね。まぁ、また色々と経験豊富みたいで……ちょっとだけ、恋愛相談とかに乗ってもらってたの。
でね、昨日は駅前のあの……ちょっとオシャレなカフェで一緒にお話ししてたの。その時、その子の恋人の話になって、すごいラブラブな話をしてくれてね……。あの、私が結婚するっていうの知ってたから、そこで話を振られたの。ことりはそういうコト、したことあるのって。
無いよって返したんだけど、すごい驚かれて……。それ、本当にことりのこと好きなの?って言われちゃったの。
もちろん言い返したよ、ちゃんと好きでいてくれてるよって。でも、そう言われると不安になってきて。確かに、海未ちゃんからちゃんとしたスキンシップって言うか、そういうのはされたことないなぁってポツっと言っちゃって、すごい心配されたの。スキンシップすらされてないの!?って。
さっきは変なふうに言っちゃったけどそういうコトされてないのは、ことりを大切にしてるだけかもしれない。でも、スキンシップすらされてないのは流石に……って言ってた。
だから、もしかしたら海未ちゃんはことりと嫌々付き合ってて本当は好きじゃないのかもしれない、って思いながら帰ってきたの。それで、途中で雪降ってきて、うわぁ綺麗だなぁ、海未ちゃんと見たいなぁって思ったあたりから記憶がほとんどなくて。
次に覚えてるのは海未ちゃんが玄関を開けてくれたとこ。でも、そこからもあんまり覚えてない。頭がボーッとしてて、思ったこと勝手に口走ってた感じだったから」
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