6話 ことりの気持ち

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ことりは、話終わるとふぅ、と息を吐き出した。 「……海未ちゃんにこんなこと話すのは嫌だなぁって思ったよ」 途中から下を向いてしまってた瞳が、こちらを見る。 「…………とりあえず、これが私があんなことを言った理由です」 そう言うと、すっかり冷めてしまった味噌汁を少し啜った。 「……そうでしたか」 私はそう答えて、茶碗をとった。 「………色々言いたいことはありますが、とりあえず、食べ終えてしまいましょう。もう冷めてしまいましたが」 茶碗の中のご飯を一口分取って、口に入れた。
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