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「ねぇ、海未ちゃん」
五日目の朝、朝食を作る後ろ姿をボーッと眺めていると、ことりから話しかけられた。
「はい、なんでしょうか?」
思ったんだけど、と切り出しながら味見をすることり。
「カレンダーに、自分の予定の付箋を貼っておかない?」
同棲とかの本でよくありそうな提案をしてくる。
「いいですよ」
朝のコーヒーを飲みながら答える。
「それなら良かった。青が海未ちゃんでいい?」
「構いませんよ」
「じゃあ、青色が海未ちゃんの予定で白がことりの予定ね!」
ペタペタと楽しそうに貼っていくことりを眺めながら、朝食を食べ進めていく。
「ごちそうさまでした、時間大丈夫なんですか?ことり」
「え?………あー!間に合わないかもしれない!急げー!」
ドドド、と土煙が出そうなほどの勢いで走り出した、パジャマ姿のことりを苦笑いで見つめながらカレンダーを見る。
カレンダーの今日の欄には、白い付箋で『友達と放課後デート!晩御飯はいりません』と書いてあった。
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