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「祐樹の?どんな事が変ですか?」 「あまり会っていないけど、たまに会う時は不眠不休でいる時があるし、だいぶ細くなった。たまに何かに怯えてるような時もある」 「そう言えばそうですね」 由里が同意すると春樹さんは声を小さくしてこう言った。 「麻薬でもやっているのかな」 由里は心臓が口から飛び出る位驚いた。何か喋ろうとしたが何も言えなくなってしまった。どうしよう。何て言えば良いのだろう。 「疑って悪いなとは思っていますが心配なのです。由里さんから見てどう思いますか?」 「私は、よく判りません。それとなく聞いてみましょうか?」 「いえ。僕の方でよく調べてみます。由里さんも何かあったら僕の電話にかけてきて下さい」 「解りました」 「急にこんな話をして申し訳ありません。では、今日は有難う御座いました」 どうしよう。春樹さんが気づいている。調べると言っていた。由里も覚醒剤をやっていることがすぐにバレて警察に捕まるのではないか。由里は不安でいっぱいになった。今すぐ家に帰って残っている覚醒剤を処分してしまいたい。会社を休んでしまおうか。 色々考えた挙句由里は会社に出勤して、帰ってから覚醒剤をトイレに流す事に決めた。使用したアルミホイルやストローなども解らない様に処分した。綺麗に洗って、コンビニのごみ箱に捨てにいったのだ。祐樹の注射器も捨ててしまおう。そう考えると気分が少し落ち着いた。
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