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ドスゥゥゥンッ!
ざわざわ…
「お、おたまさんっ!大丈夫ですかっ!?」
入場したとたんに氷で滑って盛大に尻もちをつく私。
ミィシャンちゃん、愛称ミーちゃん(私命名)が私に駆け寄って起こしあげてくれる。
「う、うん…ありがとう…」
助け起こしてもらってようやくヨロヨロと私は立ち上がる。
サッカーの試合やっててよかった…スパイクはいたままだったから辛うじて立てたよ…
運動靴だったら絶対無理だったよ!
そもそも氷上でスケート靴以外で試合するなんて無茶だったよ!
でもみんなはスケート靴じゃなさそうだし…
「みんなはどうしてそんな平気なの…?」
「皆この球技をやるためにサブ属性に氷を選択してるんです、それで氷の加護の力で立てているんですよ」
意味がわからないよ?
サブさんの力で立っている……?サブさんって誰なの!?
「すっかり失念してたわ…ごめんなさい。おたまは氷の加護を受けていなかったのね…【絶対零度の精霊王…魔狼フェンリル。一時だけこの者に精霊の加護をお与え下さい…】」
パァァァァァァッ…
ミュリお姉さんが呪文みたいのを唱えると…わ、なんか水色の光に包まれたよ!私!綺麗!
「これで試合中は大丈夫よ、いくらか氷に耐性もついたわ」
くすくすくす……
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