ぷろろーぐ!

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「才能とか運動神経とかは関係ないよ、ただボールの気持ちになってボールがどう動くか感じるんだよ!そうすればボールが応えてくれるから!」 「いや、それができるのはおたまだけだから」 「そうかな~…あ!そうだ!この後草野球チームの応援呼ばれてたんだった!私もう行くね!」 バタバタ… 「あ!おたまっ!…慌ただしいなぁ~、スパイクとすね当てそのままつけていっちゃった…」 「でもおたまがいてくれて本当に助かるよ、おたまならオリンピックも本当に夢じゃないかもね」 「うん、頑張ってほしいなぁ」 ------ 私は運動部の部室がある長屋型の建物の敷地を走る。 もうほとんどの部室に入ったから全部覚えちゃった! あそこが女子ソフト、あそこがテニス部!あれがハンドボールで… って!そんな事言ってる場合じゃないよ! 間に合うかな~…? 『……助け……』 「えっ!?」 何か声が聞こえた!? どこから……?助け…って聞こえたけど…どこかに怪我人がいる!? でも休日だし…部室の敷地には今日はサッカー部以外いないはず…… まさか……お化け!?やだやだっやめてよ怖いんだから! ………あれ? ふと違和感を覚える、建物の端…部屋が一つ増えてるような… この部室……どの部活のだっけ?確か一番端はラクロス部だったはず。 ……うん、間違いない。1個部屋が増えてる?いつの間に…。     
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