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一番大人しそうな子がいきなり大声をあげてビックリした!
「チ、チーム?やっぱりあなた達はスポーツ選手なの?」
「うん、『ボールアイ王国』の専属選手だよウチらは。ウチの国で一番人気の『アイスクラッシュヘブン』ってスポーツの」
アイスクラッシュヘブン?何そのカッコいい名前のスポーツ!?
「でね、今から国同士の公式試合が行われようとしてんの。でも…」
一番明るそうな感じの猫耳の子が顔に暗い陰をおとす。
「直前になってね、メンバーの一人が逃げてしまって…何とかして人を探したんだけど…相手国のチームの評判を聞いて皆入ってくれなくて……」
一番セクシーなお姉さんが悲しそうな顔をする。
「ふん、弱気な者など元々必要ない。私がいれば充分だ」
「いや規定人数五人だから。バカなの?」
「………」
一番凛とした顔つきのカッコいい女の子が難しい顔をする。
「時間がないわ、直に試合が始まってしまう。おたま、そんなわけであなたに試合に参加してほしいの」
「えっ!?わ、私!?でも聞いた事もないよそんなスポーツ!」
「今から説明する、大丈夫。そんなに難しいルールじゃないわ。おたま、得意属性は何?」
「………は、はい?属性って?」
「あなたの得意な属性よ、生まれつきの加護属性」
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