いちたまっ!

3/6
前へ
/34ページ
次へ
一番大人しそうな子がいきなり大声をあげてビックリした! 「チ、チーム?やっぱりあなた達はスポーツ選手なの?」 「うん、『ボールアイ王国』の専属選手だよウチらは。ウチの国で一番人気の『アイスクラッシュヘブン』ってスポーツの」 アイスクラッシュヘブン?何そのカッコいい名前のスポーツ!? 「でね、今から国同士の公式試合が行われようとしてんの。でも…」 一番明るそうな感じの猫耳の子が顔に暗い陰をおとす。 「直前になってね、メンバーの一人が逃げてしまって…何とかして人を探したんだけど…相手国のチームの評判を聞いて皆入ってくれなくて……」 一番セクシーなお姉さんが悲しそうな顔をする。 「ふん、弱気な者など元々必要ない。私がいれば充分だ」 「いや規定人数五人だから。バカなの?」 「………」 一番凛とした顔つきのカッコいい女の子が難しい顔をする。 「時間がないわ、直に試合が始まってしまう。おたま、そんなわけであなたに試合に参加してほしいの」 「えっ!?わ、私!?でも聞いた事もないよそんなスポーツ!」 「今から説明する、大丈夫。そんなに難しいルールじゃないわ。おたま、得意属性は何?」 「………は、はい?属性って?」 「あなたの得意な属性よ、生まれつきの加護属性」     
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加