第1章 白星黒星

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 「お・王子。」  「こんな状況でも、おやすみになられて。」 ふたりは、顔を見合せ再度、安堵した。  「お妃さま、わたくしはリズと申します、」  「リズね、わかったわ。そうすると私の名前もいつまでも妃ってのもねぇ。」  「それはいけません、お妃さま。」  「名って長ったらしくて・・・イヤだし偉そうなのは・・・」  《名を一ヶ所とってと・・・》 妃は、リズに我が名と息子の名を呼ぶように告げた。  「わたくしは、レフロア。我が息子は、シアンと呼んで下さい。」  「・・・呼べとおっしゃいましても、私には無理でございます。」  「無理でも無理やりに呼んでもらいます。」  「えっ。」  「リズは、わたくし達の仲間なんだから。」  「私・・・仲間ですか・・・私だけなのは・・・そうですね、なるべく多くの仲間を増やせば・・・いいのでは!?」  「そう、そうよね。」  「でも人が増えても、信用できる仲間が増えないと意味がないですから。本当に私でよろしいのですか?」
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