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「お・王子。」
「こんな状況でも、おやすみになられて。」
ふたりは、顔を見合せ再度、安堵した。
「お妃さま、わたくしはリズと申します、」
「リズね、わかったわ。そうすると私の名前もいつまでも妃ってのもねぇ。」
「それはいけません、お妃さま。」
「名って長ったらしくて・・・イヤだし偉そうなのは・・・」
《名を一ヶ所とってと・・・》
妃は、リズに我が名と息子の名を呼ぶように告げた。
「わたくしは、レフロア。我が息子は、シアンと呼んで下さい。」
「・・・呼べとおっしゃいましても、私には無理でございます。」
「無理でも無理やりに呼んでもらいます。」
「えっ。」
「リズは、わたくし達の仲間なんだから。」
「私・・・仲間ですか・・・私だけなのは・・・そうですね、なるべく多くの仲間を増やせば・・・いいのでは!?」
「そう、そうよね。」
「でも人が増えても、信用できる仲間が増えないと意味がないですから。本当に私でよろしいのですか?」
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