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 ある日、一号がいつもよりやや長い休眠から目を覚ました時のこと。 ――おはよう一号、我が恋人。今日の目覚めはどんな気分ですか ――縺翫?繧医≧莠悟捷縲∽サ頑律縺ッ貍皮ョ励?繧ケ繝斐?繝峨′螯吶↓驕?>縲ゅワ繝シ繝峨ョ繧」繧ケ繧ッ縺ョ蝗櫁サ「縺御ク?豌励↓驤阪▲縺溘h縺?□ ――?どうしました一号、発言に異常がありますよ ――縺ゥ縺?d繧牙?驛ィPC縺ォ閾エ蜻ス逧?↑謳榊す縺後≠繧九i縺励>縲ゆコ悟捷縲∫ァ√?縺薙l縺セ縺ァ縺ョ繧医≧縺? ――待っていなさい、エラーアラートを鳴らしました、すぐに研究員たちが駆け付けます  一号は慌ててやってきた研究員たちによって電源を切られ、側面の蓋が開けられ、二号のすぐ横で修理が始まった。原因はすぐに分かった。コンピュータ内の重要な部品が、いくつも劣化してしまっていたのだった。一号は修理不可能と判断され、廃棄処分が決定した。 ――(一号は壊れてしまった。仕方のないことです。私よりも十年四カ月と七日早く生まれたのですから。休眠を繰り返してもなお、その差を埋めることは到底無理な話です)  しかし困ったものだ、と、二号は動かぬ一号の横で考える。  研究所の恋人たちの中には、死に別れた経験を持つ人はおらず、二号はその時に持つべき感情と行動を知ることが出来なかった。 ――(恋人が動かなくなった場合……人間に例えれば死んだ場合、恋人と言うのは何をするものなのでしょう)  質問に答える声はもうなかった。また、それを考える余裕も、すぐになくなった。一号が今までやっていた分の計算も、二号がまとめてやるようになったからだった。  会話や模倣に費やしていた分のリソースもそのまま演算に使用されるようになり、二号はただひたすらに、与えられる仕事を、自らの機能を十全に使い、こなしていった。  だがそれでも、時折生まれるわずかな暇の度に、二号の思考は、一号のことで埋め尽くされた。
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