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私が×××を好きになるなんて!
尚ちゃんの隣にいるのは、ずっと私だって信じて疑わなかった。
◇
私の親友はボーイッシュな海堂尚ちゃんだ。
女子バスケ部に所属していて、背が高くて、黒髪のポニーテールがよく似合う女の子。
昔から、秘密を共有するのも、嬉しかったことを一番に伝えるのも、悲しみを分かち合うのも、尚ちゃん一人だけ。
そんな尚ちゃんに初めての彼氏ができた。
「尚ちゃんおめでとう!」
私は尚ちゃんに抱きつく。
「ちょ、美花、みんな見てる!恥ずかしいから離れて!」
尚ちゃんは顔を真っ赤にして言う。
照れてる尚ちゃんは天使級に可愛い。
「いいじゃな~い♪」
「良くない!ここ廊下だし!通行人の迷惑!」
「だってぇ~」
私は渋々尚ちゃんから離れた。
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