私が×××を好きになるなんて!

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放課後、尚ちゃんにお願いして彼氏さんに会わせてもらうことにした。 尚ちゃんの彼氏さんは男子バスケ部の部長、堀部真人(ほりべまなと)先輩だ。 物腰柔らかで優しいという評判の先輩。 尚ちゃんが真人先輩を呼ぶ。 (尚ちゃんの彼氏!きちんと挨拶しなきゃ!) 「こんにちは!はじめまして!尚ちゃんの親友の一条美花(いちじょうみはな)です。尚ちゃんをよろしくお願いします!」 私は深くお辞儀する。 「あ、君か!尚からよく話は聞いてるよ」 真人先輩は優しく微笑む。 「本当ですか?」 「うん。可愛くて優しい親友がいるって」 「え?もう、やだな~尚ちゃんったら!可愛いなんて~」 私は嬉しくなって尚ちゃんを軽く叩く。 「ちょっと、美花、痛いんだけど……」 「あ、ごめん」 思ったより強く叩いていたみたいだ。   真人先輩に会ってこの人なら尚ちゃんを幸せにできるだろうなと感じた。 尚ちゃんに彼氏ができたことが自分のことのように嬉しくて二人を応援していきたいと思った。
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