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唯奈は俺を切なそうに見てくる。
その瞳を見てられなくて、俺は目を逸らし後ろを向いた。
そして、JR山手線外回りのホームに向かって歩く。
ホームに着いて後ろを振り向くと、唯奈はついてきてない。
終電間近で、帰れなくなる。
唯奈が居た場所に戻ると、唯奈は涙を流して立ち竦んでいた。
「兎に角、終電がくるから、今日は帰ろう。唯奈、これからは友達として付き合っていこう」
唯奈の手を引き、JR山手線外回りのホームに向かった。
涙を流し続ける唯奈
終電間際だから乗車客は少なく、唯奈を抱きしめたい衝動にかられながらも堪えた。
ここで抱きしめてしまったら、元の木闇になる。
唯奈の事、本当は好きで愛してる。
でも、俺は唯奈に相応しくないから、だから、唯奈の恋人では居られない。
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