王子様なら奪ってよ

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王子様なら奪ってよ

最近も、まだまだ付きまとわれる日々は続き体力がつきそうなおばさんのようになっている。 「先輩のスマホになりたい」 光悦とした表情で宮上王子は、今日も私の隣にいる。 「この前も言ってなかったそれ?」 「先輩のばかっ!鈍感!」 顔を紅く、瞳を潤ませたどこぞの少女漫画にありそうなヒロインの台詞をいう宮上王子は沢山の女子の視線を集めている。 スマホになりたいって、頭おかしいでしょ。 ばかっ!鈍感!……? 何が言いたいの? ちらりと王子を盗み見るとこちらを見ていた。 「ハァア…先輩と目が合った!?興奮します、出来れば睨んで下さい」 うん、絞め殺すか。
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