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そうして、何故か私は宮上王子の王子になったらしい。
って、おかしいだろ!
あの後、授業にはちゃんと間に合って良かったんだけど、次の日から……
「ふへへ…先輩のタオル…」
「授業にいきたいなら、僕を殴ってからいって下さい!……殴られるのが本望だけど」
「先輩のその虫けらを見るような目、めっちゃ興奮します」
なんなんだこいつ。
学園王子の裏の顔といったら、ドSとか、性悪で不器用だけど優しいとかでしょ?!
なんで、変態ドMなの?!
というひびが続き今に至る。
「今日も災難だな。下僕」
「黙れ鬼畜。てか、なんで私があんたの下僕なんかにならないといけないのよ!おかしいでしょ!」
浦原は、あの日からちょっとおかしい。
まあ、どうでもいいけど。
「先輩の下僕は僕ですよ」
あざとく上目遣いとウィンクをする宮上王子は可愛い面を剥ぎ取ればただのど変態ドMだってきゃぁあああ♡とか言ってる女子に言いふらしたい。
でも、ちょっと楽しいんだ。
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