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明美ちゃんは1人になってからも、困っている人を助け続けていた。校庭で転んで泣いている1年生をあやして、絆創膏を貼ってあげたり、無くし物をした子の手伝いをして見付けてあげたりしていた。でも、誰もお礼を言わなかった。こいつのせいでみんなが危険に晒されてると、明美ちゃんは腫れ物の様に扱われていた。私は梅子ちゃんと桃子ちゃんと行動していたけど、ある日急に1人になった。梅子ちゃんも桃子ちゃんも、私を置いて別のグループに入ってしまったからだ。梅子ちゃんと桃子ちゃんは元々凄く仲が良く、親友だった。明美ちゃんがグループから居なくなった後、私は何となく疎外感を感じていたけど、認めたくなかった。
「春子ちゃんごめんね。あんたの事は嫌いじゃないけど、一緒に居ると何か疲れるの」
2人が別グループに入った後、私はそう言われて涙した。私達は、本当の友達じゃなかったんだと。
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