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梅子ちゃんは今朝、普通に通学中に知らない男に襲われかけたらしい。梅子ちゃんだね?そう聞かれ、無視をして通りすぎようとしたら、通せんぼされたうえ、キスをされそうになったらしい。必死で抵抗して男から離れ、家まで逃げ帰る途中、「逃げても無駄だ!お前らの事なんて何でも知ってるんだからな!これがある限り」と聞こえ、思わす振り返ると、男は明美ちゃんのサイン帳を持っていたらしい。ゾッとした…。梅子ちゃんだけでなく、私も桃子ちゃんもあのサイン帳に自分の個人情報を書いてある。名前は勿論、住所も、電話番号も、何もかも…プリクラも貼ってあるから、顔も知られている。怖い…。
「明美、昨日サイン帳公園に忘れていったんだ…それが変質者の手に…」
ボロボロ泣く梅子ちゃんにつられて、私達も泣いた。こんな事になるなら、書かなきゃ良かった…。雪子ちゃんは正しかったんだ。だらしない子に、自分の個人情報を渡してはダメだったんだ…。
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