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私達は梅子ちゃんのお母さんに事情を話して、警察に通報してもらった。学校にも連絡してもらった結果、今夜急遽保護者会が開かれる事になったらしい。明美ちゃんのサイン帳に個人情報を書いた子達は、この事を知ったら私達の様に恐怖にさいなまれるだろう。
「とりあえず、あなた達は私が車で家まで送るわ。梅子、あんたも家に1人は危ないから一緒に来なさい」
梅子ちゃんのお母さんは、後は大人に任せなさいと、家の前で待っていた明美ちゃんも含めて私達を車に乗せてくれた。車内はお通夜状態だった。車に乗る前、梅子ちゃんのお母さんに話を聞いた明美ちゃんは、真っ青になっていた。まさか自分のせいで友達が危険に晒される事になるなんて思わなかったのだろう。
「みんなごめん…私がサイン帳忘れたせいで」
明美ちゃんは珍しく謝ったが、全員返事をしなかった。
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