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涙で潤んだ瞳が見上げて、お願いの言葉を可愛く言われて、リオガンもその行為に夢中になった。ゆっくりと交わりを深くしていくと、先端が一層狭いところに当たる。ハクインはその度に嬌声を上げて、ブルブル震えて抱きついた。
「もっ、イッ! あぁぁ!」
「僕、もっ」
狙って奥を突いた。これだと長く気持ち良くしてあげられない。突き上げる度に中がうねって締められて、それが熱くて絡まってくる。搾り取られるみたいで、とても気持ち良くて頭の中がぼーっとしてしまう。
「リオガンぅぅ!」
「っ!」
とぷっと吐き出された白濁。それと同時に根元から吸い上げられるように刺激されて、リオガンも深い部分に押し当てて吐き出した。
凄く、気持ちいい。ハクインは自分のだって、そんな気持ちが強くなる。他の誰にもあげたくない。この人は、自分だけのものなんだ。
力の抜けたハクインが、ゆるゆると嬉しそうに微笑む。その力の無い、ちょっとだらしない笑顔が可愛い。
キスをしたリオガンは、いつまでもこの中に包まれていたいと思ってしまう。まだまだ全然、萎えてくれない。
「もぅ、しかたないなぁ」
汗だくでこちらを見上げたハクインが、笑いながらも溜息をついた。
「もう一度、していいよ」
「え?」
「リオガン全然萎えないし。それに、明日は休みだもん」
新年の花火の音が遠くで聞こえる。その中で、二人は抱き合ってキスをした。
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