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もう、出してしまいそう。腰が痺れて、頭の中がぼーっとしていく。考えられなくなってしまう。
「ダメ、イッ……てっ」
「構わない」
ぬちっ、と音がする。徐々に早くなっていく手の動きに翻弄されながら、レーティスの背がしなり白濁が腹の上に散った。
肩で息をするレーティスの体を撫でながら、落ち着くのをオーギュストが待ってくれる。初めて他人の手で迎えた絶頂は刺激も余韻も長く強く、目に涙が浮かんでいる。
「大丈夫か?」
「はい、落ち着きました」
微笑み、再び抱きついたレーティスを困った顔で見るオーギュスト。何を困っているのか、疑問でならない。
「あの……」
「ん?」
「続き、しないのですか?」
問うと、オーギュストは困ったように苦笑する。
今は双方なにも着ていない。だから彼の昂ぶりが堂々上を向いてそそりたっているのが分かる。
逞しい体に相応しい逞しい男根だ。太いし、大きさもある。多少尻込みはするだろうが、だからといってこの行為を止める気はない。
オーギュストに背を向けたレーティスはそのまま四つん這いになって、尻を高く上げた。
「レーティス、そんな誘い方」
「だって、欲しいんです。ここに、貴方が。私は貴方のものになりたいんです」
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