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くぱっと自らの指で後孔を広げてみせる。当然羞恥心に死にそうだが、中途半端はもっと辛い。繋がって、深く彼を受け入れて、彼は今自分のものなんだと確証したい。
「大丈夫です。自分でも何度か、慣らした事があります。痛みは少ないと思いますから」
「そんな事までさせてしまったのか!」
目を丸くするオーギュストの顔が赤くなる。次には、申し訳なさそうだ。
自分で何度もここに触れた。いつかオーギュストと番う時に、少しでも互いに気持ち良くなれるように。いきなりは辛いとランバートも言っていた。
一人の寝室で彼を思って、未開発の部分を弄るのは羞恥心が半端じゃなかった。最初は違和感しかなくて、本当に気持ち良くなれるのかと不安だった。
けれどオーギュストに抱かれる事を想像し、この一ヶ月根気強く触れるうちに感覚が掴めた。気持ちいい場所があること、どうすれば早く解れるかを。
「お願いです、ココに貴方が欲しい」
腹の底が熱い。触れられなかった深い部分が反応している。
大きな手が尻に触れ、撫でられるだけでゾクッとする。期待に、自分で慣らした後孔がヒクリと蠢く。この指が、中を探り掻き回したら? きっと、自分でしたときよりもずっと深く触れていく。その想像すらも感じる。
けれど与えられたのは指ではなく、もっと柔らかく濡れたものだった。
「え! あぅん! ふっ、あぁ!」
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