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別にできなきゃできないでいい──
晶さんはプロじゃない
“やるからには仕事だよ?”
晶さんには確かにそう釘を刺したけど──
「はあ…っ…なんかすごい順調!」
撮影を済ませた舞花がやりきった表情で戻ってきた。
「お疲れ」
取り合えずそう返す。舞花の撮影が終わったところで晶さん達が次にスタンバイしていた。
屋外の白いチャペル。回りは青々とした芝生──
ここはまだ日本だ。
撮れるところはホテルの式場で撮り貯めして、貴重なショットを海外で撮影する。
オープン式の教会にまるでエーゲ海のような背景。白いイブニングスーツのマリオはぴったり嵌まったように様になる。
そんなマリオは長いドレスの裾を摘まんでそろそろと歩く晶さんにそっと手を差し伸べていた。
「──…っ…」
デザイン自体が大人びているドレスはそのシルエットも凄く綺麗。
それを着こなしてしまった長身の晶さんも凄くキレイ
そして……
その晶さんに向けたマリオの笑みに無性に胸を掻き立てられた──
スタンバイしただけでこの胸のムカつきよう…
もう無理じゃんっ…
正直見てられない。
キレイな晶さんにときめいて
その傍に寄り添うマリオに胸が妬ける。
何が腹が立つって……
二人長身で並んだその姿は例え後ろ姿でもとても絵になった……。
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