1章 捨て猫のミィと、拾ったホスト

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「えっ…風呂って…?」 聞き返すけれど、何にも答えられないままで、手がグイグイと引っ張られて行く。 バスルームに来ると、 「脱がしてやるから、じっとしてろ」 と、服に手がかけられた。 「…え、いい…いやだ…お風呂とか、いいから……」 拒んだら、 「俺に口応えすんなって、言っただろ」 と、有無を言わさぬ口調で睨まれた。 「……だけど……」 「猫なんだから、言うこと聞いとけばいいんだよ」 上半身があっという間に裸にされて、下着姿になると、 「……。……なんだ、おまえ男だったのかよ?」 と、じっと胸元に視線が注がれた。
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