1章 捨て猫のミィと、拾ったホスト

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「うん…」と、頷くと、 「なんだよ、そんな女みたいな可愛い顔してるんで、てっきり女かと思ってたのに、まさかな…」 履いているパンツに指が伸ばされ、 「……確かめさせろよ?」 グッと下ろされた。 逆らったらまた怒られそうにも思えて、されるがままにしていたら全部が脱がされて、 「…ふん、本当に男なのな…」 軽く鼻で笑われ、背中が押し出されて、 「先に入ってろ。俺も裸になるから」 と、お風呂場へ背中を押し込まれた。 広めのタイルの床に突っ立っていると、彼が全裸で入ってきて、 「…ほら、そこ座れって」 肩をつかんでイスに腰を落とされた。 ……なんで、ついさっき会ったばっかりの男の人と、全裸でお風呂になんて……。 頭がまるでついていかなくて、真っ白にもなってくる。
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