707人が本棚に入れています
本棚に追加
/84ページ
「……俺が洗ってやるから、じっとしてろよ」
ボディーソープを手に取って、軽く手の平で擦ると、そのまま肌に触れてきた。
ぬるりとした手の感触にぞくりとする。
「…あ…あの…」
首から肩へと撫で下ろされていく手に、どうしていいのかわからなくて、身体を丸めるのに、
「じっとしてろって、言ったよな?」
背中を洗っていた手が、ふいに前にまわって、胸を触った。
「…やだ…」
声を上げると、
「……なに恥ずかしがってんだよ? 洗ってやってるだけだろ? なぁ、ミィ」
と、耳元で言われた。
「だって、男の人に洗われたことなんてないのに……」
「なんだよ、おまえそんな顔して男とヤったこともないのかよ?」
ストレートな聞き方に、顔がボッと赤らんでくる。
「ない……」真っ赤になって首を横に振ると、
「俺は両刀だから、どっちもイケるけどな…」
フッと耳の穴に吐息がかかって、ビクンとする。
「ビクビクすんなよ。いちいち女みたいだよな、おまえ……もしかして、こことかも感じたりすんのか?」
と、乳首の先を摘ままれた。
「や…だ……」
涙目になると、
「……変な奴」
と、鼻先で笑われた。
最初のコメントを投稿しよう!