1章 捨て猫のミィと、拾ったホスト

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ーーお風呂から上がると、まるで洗った猫でも拭くみたいに全身をバスタオルでガシガシとこすられて、 「俺の服しかないけど、いいか?」 と、顔を向けられた。 「…うん、いい…」 なるべく言うことは聞いといて、逆らわない方がいいらしいことは、この短い間にもわかってきていた。 体格が全然違うせいで、頭から被せられたTシャツが、「……おまえって、ずいぶんと細っこくて、ほんとオンナみてぇ…」ダボダボになるのを見て、 「けど、そこはやっぱちゃんと付いてんのな…」と、下半身に目が落とされた。 サイズが大き目のTシャツは、股下までは隠れていたけれど、「やっぱそこが丸出しとかはマズいよな…」そう呟いて、 「とりあえず、俺のボクサーパンツ履いとけ。おまえのは、また買いに行けばいいから」 と、下着が手渡された。
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