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いつもはトランクスなんで、履いたことがないボクサーパンツは、なんだか窮屈で心地が悪い。
それに、Tシャツからは彼の纏う香水の匂いがして、なんだかドキドキしてしまう。
「ビールでも飲むか?」
冷蔵庫から缶ビールを出して、テーブルに置く。
「好きなの飲めよ?」
ビールはいくつも出されて、どれも銘柄が違っていた。
「…うん…」
中の一つを取ると、
「俺が開けてやる」
と、取り上げられ、プルタブを引き開けた缶が返された。
「…ありがとう」
ビールを一口飲む。
ゴクリと自分も缶から飲んで、彼が、
「……猫用の首輪でも買ってやろうか?」
本気とも冗談ともつかない口ぶりで言って、軽く笑った。
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