1章 捨て猫のミィと、拾ったホスト

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「ほら寝るから、来いよ」 まるで飼い猫を呼び寄せるように、ベッドの上から手招きをされて、 「…あの、いっしょに寝るの?」 訊ねると、 「当たり前だろ」 と、当然な顔つきをされた。 「おまえは、俺の横で丸まって寝ればいいんだよ」 先に彼がベッドに入って、そうするしかないような気持ちでもぞもぞとその横に潜り込んだ。 「…ミィ…」 呼びかけられて、向けた背中に身体が擦り寄せられると、 「……さっき飲んだミルクの匂いがする」 頬のそばに鼻を近づけて、嗅ぐような仕草をする。 「…ミィ、かわいいな…」 囁いて、耳に唇を付けると、ペロッと舌の先で舐められた。 意図したわけでもなく、 「にゃあ…!」 思わず声が出て、 「……かわいいな、マジで」 首筋に柔らかく唇が触れて、「んっ…」と、食むようにして口づけられた。
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