2章 No.1ホスト流の、飼い猫の躾け方

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手を繋いで引っ張るようにもして、大股で早足に歩いていく。 雑踏の中をためらうことなく、人波を割って歩く姿は、目立つ白いスーツということもあって、通りすがりの人達がみんな振り返って見ていく。 「この店で、いいだろ?」 大通り沿いのオープンカフェで立ち止まって、中へ連れて行かれた。 テラス席に案内されて、長い脚を組んで、 「好きなの食えよ」 と、メニューを押し付けてくる。 「……食べないの? えっと…レオン…さんは?」 「レオンでいい。俺は、店に行く前に食事はしないから。おまえが一人で食べろよ」 睨むような目で、不機嫌そうにも言われて、 「……うん」 それ以上は何も言えなくなって、黙ってメニューに目を落とした。
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