Rental Wife

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 食事を終えてから一時間ほど、二人でテレビを見ながら雑談する。プロフィールを見て知っていたことだが、玲は一流大学を卒業しているだけあって、なかなかの博学だ。クイズ番組を見ていると、次々と答えを言い当ててしまう。そんな玲を、僕は微笑ましく見つめてしまう。  ちょうど番組が終わったタイミングで、 「じゃあ、そろそろお風呂に入りましょうか?」  と玲が切り出した。 「そうだね。よかったら、先に入っておいでよ」  僕が勧めると、玲は少女のように可愛らしく頬を膨らませる。 「ねえ、私たち新婚なのよ? お風呂くらい一緒に入ってくれてもいいじゃない?」  玲の言葉に、僕は一瞬、聞き間違えではなかろうかと、指で耳の穴を(いじ)ってみる。だけど、玲の表情を見る限り、どうやら聞き間違えではなさそうだ。 「い、いいんですか?」  僕は戸惑い、(ども)りながら尋ねた。 「いいも何も、私たち夫婦なのよ。一緒にお風呂に入るくらい普通でしょう?」  玲は事も無げに言ってのける。せっかく落ち着いていた心臓の高鳴りが再び始まる。     
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