意地悪しないで

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「本当にトロいな、お前」 突然肩に手を置かれたかと思うと、ベッドに押し付けられた。 掴まれた肩の部分は痛い。 視界に映ったのは、晃の冷たい表情に白い天井。 「どうしてこんなこと…」 「お前は俺の遊び道具。わかってんのか?」 「遊び、道具」 「なのにお前は、俺以外の男に触られてさ。 許されることだと思ってんの?」 意味がわからない。 私は晃の遊び道具じゃないのに。 「遊び道具じゃないもん」 「物分かりが悪い頭だな」 「だって晃は他の女の子とばっかり遊んでて……私には構ってくれない。遊び道具ならもっと遊んで構ってよ」 一度本音をこぼしてしまえば止まらない。
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