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 三分目町のガード下とか、中央北の大団地に出たとか、情報が流れるんだよ。で、その度に暇な奴が探検とか言って、カメラ片手に探しに行って、空振りで帰ってくる。  そんなある日、俺も出かけたんだな。  場所? お前、通ったことないか? 大学の北にある竹林。近寄った事もないって? まあ、あそこら辺は何もないからな、そうかもしれねえな……。  まあ、ともかく俺は、そこの竹林で『真っ黒くて大きい女』を見たんだ。  これ、覚えておいてくれ。  で、時間がどっと流れて、二週間前だ。  何の授業だったかな――ど忘れしちまったけど、確か昼前だった。場所は――ほら、C教室、階段教室で一番でかいあそこさ。風が強くてな、窓がガタガタ鳴ってやがった。  俺は教室に入って、教科書やら何やらを出してたんだが、そこでな、飛び込んできたんだよ、耳にな。 『あの真っ黒くて大きい女、最高だよな』  俺の四つ前の席に、連中は座っていた。  だらしない格好でさ、ボンヤリした顔をしてやがって、へらへら笑ってる。 『あの女にしゃぶってもらったんだ』  そいつらの一人が、うっとりしたような感じでそういいやがる。俺の前に座ってた女が、顔を歪めて席を立ったよ。 『お前もか。俺もじっくり隅々までやってもらったよ』  何だこいつら、って思ったね。薬でもやってるのか、ってね。     
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