序章 恋は突然に!

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と、 その時後ろの方から聞き覚えのある声がした。 準弥だ。 「おおい、 シンタ、 何やってんだよ。 遅刻するぞ。 『現社』のやのべーは遅れるとねちっこいぞ。 」 この元気のいいヤツが僕の親友の西来寺 準弥でいつもつるんでいるのだが、 こうゆう時に声をかけられるのはありがた迷惑である。 「アリスも何してんの?遅れるぞ。 」 「あっそうだよね。 」 僕が彼女と話すのに半年もかけたとゆうのに準弥はいとも簡単に話しかけてしまうとは...。 僕は何とも言えない敗北感を覚えた。 そもそも彼女が僕のあだ名を知っていたのもいつも準弥が大声で「シンタ」って呼んでるのを聞いて 自然に覚えたのであろう。 「おい、 俺は怒られるのはゴメンだから先行くぜ。 」
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