第1章 そして恋は動き始めた。

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そして季節は落ち葉も舞い散る11月。 「ねえ、 リーダーの宿題やってきた。 」心地よい有栖都さんの声がした。 「うん、 昨日二時間もかかちゃったよ。 英語苦手だからな。 まっアリスさんならこの程度の問題ちょちょいのちょいでしょ。 」 そう僕が言うと「んもう、 『さん』はいらないって言ってるでしょ、 シ・ン・タさん。 」 それを聞いてぼくは「あー自分だって」 と。 「あははははは。 」 お互い無邪気に笑い合った。 そういやここにいつも準弥がいるはずなのだが今日はプリントを取りに行くとかで職員室へ行っている 。 準弥には悪いけどラッキーチャンス到来かな。 「ねえ、 カノンって動物占いコアラだったよね。 」
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