作者は主人公じゃない(保険)

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「○○警察の西宮(ニシミヤ)です。マル……失礼。加害者の神崎(カンザキ)に伺いたいことがあるので、入れてもらいたいのですが」 受付でわざとらしく制服を周りに見せつけ、これまたわざとらしく警察手帳を受付に見せびらかす。 「ああ。はい。神崎さんですね……202号室です」 やはりこの服は権力の象徴であるのだろう。受付員が緊張している。 「ありがとうございます」 軽く礼だけして、俺は階段から202号室へ向かった。
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