プロローグ

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プロローグ

私の名はルトフェン。“人形”を作ったり、各地を放浪しながら人形劇をやったりして生活している 人形劇はあくまでも子供相手で、儲けなど無いに等しい 本業は……冥婚のこーでぃねいたーというやつだ。先ほど言った人形とは、埋葬する為の代物であり、いわゆる副葬品なのだ。まあ、劇の為の人形は別にあるのだが。 ん?私が男か女か分からんだと?失敬な!胸無し、金無し、依頼無しの三重苦にあえぐ齢はナイショの独身女……ああ、自分で言っていて情けない。 私を知っている人から言えば、「感情が顔に出やすい」だの、「長身で筋肉おばけ」だの、「寝起きの蛇みたいな目をしている」だの、どれも褒めてないような…… オホン。何はともあれ、旅の一端を見ていただこう……
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