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「水落、上からお呼びがかかった」  そこでソファまで歩み寄ってきたのは副部長児玉だった。吉葉と美濃を追い払う口実に使ったはずが、自分が声をかけられるとは。 「上?」 「検事正室へ行け。今回の事件についておまえに直接話があるそうだ」  検事正? 地検トップが、直接話?  胡乱げに児玉を見上げたが、面倒事にうんざりした面持ちがそこにあるだけだった。
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