18 合流

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「まぁ、ええわ。 なぁ、ローズ。 さっき、黒魔術みたいなことも言ってなかったか?」 「通常、強化ポーションを使用した場合、身体能力は向上致しますが、先ほどの人間のように変身することはございません。 詳しい事はわかり兼ねますが、おそらくは魔術の類であると考えられます」 「ねぇ。 さっきからちょっと疑問に思ってたんだけど、魔術と魔法って何が違うの?」 おう…、今日はオレが聞きたいこと、楓香と被るなぁ…。 さすが、オレの妹。 「その質問には私が答えてあげるわん」 自分の得意分野になると、ここぞとばかりに割り込んで来るカーマ。 「ちゃんとわかりやすく説明してくれよ」 「わかってるわよん、ダーリン。 じゃ、すっごく簡単に説明するわねん。 魔法っていうのは、使用者の魔力量を消費して行使する力なの。 それぞれに適正や属性、私のような媒体が関わることもあるけど、基本的には自分が持っている力を使うもの。 それに対して、魔術っていうのは、天使とか悪魔と契約して、何らかの代償を支払って得た力。 要は、借り物の力ね。 どう? わかりやすいでしょ?」 ほうほう、おぼろげにわかった気がする。 てか、また、なんやねんな…天使とか悪魔って…。 「ご主人様…。 ほとんどの魔術師が地上にはいないこと、また強化ポーションの希少性。 それらを考慮すると、おそらくシルヴィアの件に関しては問題ないかと…」 あ、そうやった。 元々はシルヴィアが大丈夫なんか?っていう話やったわ…。 てか、ローズのやつ、ちゃんと「シルヴィア」って固有名詞で呼んでるやん。 エルフもそうやけど、ちょっとは打ち解けてきたんか? 「ん? ちゅうことは何? その「魔術師協会」って要はその…、天使とか悪魔と契約した集団ってことか?」 「そうだよね。 そういうことになっちゃうよね」 オレが抱いた疑問に楓香が同調する。 「仰る通りでございます。 ですので、余程の事情がない限り、彼らとは関わらない方が吉かと…。 彼らも地上には余り興味がないようでございますし。 それよりも厄介なのは、極少数とはいえ、地上に潜んでいる魔術師でございます」 なんかようわからんけど、そんなヤバそうな連中とはあんまり関わりたくないよね…。
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