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「ねぇ、お兄さん」
「お、どうしたエミ」
「うんとね、フェンリルが「もしかして」って言ってるんだけど…」
なんや、エミのやつ、もうフェンリルと会話できるようになってるんか?
昨日の今日でこれかよ…。
ローズに聞いた話の感じよりも、なんか恐ろしいスピードやな…。
「もしかして、何?
教えて」
「うん。
お兄さん召喚書持ってるよね」
「おう」
「でね、召喚したいモンスターのページを開いてあそこに置いてみたら、って言ってるよ」
「少しお待ち下さい、ご主人様!」
「ん?
どうした、ローズ」
「今の話と、魔神様が仰っていたことを考えますと、少し嫌な予感がします。
召喚書を置くのであれば、最初のページを開いた方が良いかと」
「最初のページね。
えっと…ゴブリンってなってるけど…、これでええんか?」
「はい。
召喚書はページが進むごとに強いモンスターになっておりますので」
あ~なるほどね~。
なんとなく、わかってきたわ。
確かに、あのチビっ子が考えそうな事やな。
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