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めっちゃカッコいいやん!
それがオレが抱いた黒い鎧の第一印象であった。
ベッドから降りたオレは、妹と二人で恐る恐るその鎧に近づいていった。
その胸元には、A4サイズほどのメモらしきものが貼ってある。
「この世界の最強装備なんだからね!
詳しくは、机の引き出しに入ってる説明書を読みなさい!
じゃあ、またね!」
と書かれてあった…。
「は???」
あまりにも理解不能なため、思わず声に出してしまった。
やはりオレはまだ夢の中なのであろう。
そうでなければ、大掛かりなドッキリだ。
冷静に考えれば、拉致や誘拐にしては、自由に動くこともできるし、見張り役もいない。
夢かドッキリなのか?はわからないが、身に危険が迫るわけではなさそうなので、オレは今ある状況に付き合ってやろうと考えた。
「なんか知らんけど、そういうわけらしいし、その説明書でも読んでみるか…」
「うん」
よくよく部屋を見渡すと、なかなかに立派な部屋である。
置いてあるものの大半が木製やアンティークなものではあるが、オレの部屋なんかよりもずっと上等だ。
メモに書いてあった通りに、書斎に置いてあるような机の引き出しの中には、「説明書」と書かれた紙が入っていた。
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