3 装備品

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「で、兄ちゃん、聞きたいことってなんだい?」 「まぁ、色々とありすぎて、何から聞こうか迷ってます」 今、オレは机の上に置かれた剣と話をしている。 普通に椅子に座っているオレに対し、妹はオレの背中に隠れるようにして、その様子を窺う。 「うーん…、まず、ここはドコなんですか?」 「俺様も知らん」 「えっ!マジっすか?」 「マジだ」 「………」 「………」 「…じゃあ、これ見てなんかわかります?」 オレは剣に謎の人物からのメモと説明書を見せた。 まぁ、見せたというよりも、どこが目で、どっちが上か下かはわからないから、とりあえず、かざしてみたと言った方が正しいだろう。 「ん? この感じ…。 そりゃきっと、姉(あね)さんからの手紙だな」 「姉さん?」 「ああ、俺様は兄ちゃん達を守るように姉さんから言われているからな」 「はあ…、で、その姉さんって何者なんですか?」 「それは言えねぇ。 ただ、言える事は、兄ちゃん達は自由にこの世界を満喫してくれればいいって事さ。 危険があれば、俺様が守ってやる。 ほのぼの暮らすも良し、或いは…そうだなぁ…魔王を倒すのも良しだ」 「は? 魔王??」 確かにモンスターが存在するのであれば、魔王が存在してもおかしくはない。 てか、モンスターなんてまだ見てへんし、ホンマに存在するん? まぁ、夢の中の世界やから、存在するんやろうな、きっと。 ちゅーか、オレなんでこんな夢を見てんねやろ…。 最近、小説とかアニメ、ゲームで異世界もんが多くてブームになってる節があるからか? まぁ、作品によってはオレも結構好きなやつがあるから別にええねんけど。 ただ、夢にしては妙に自分の感覚がリアルなんが怖いよな。 仮にモンスターとかに出くわして、ダメージ食らったら、めっちゃ痛そうやねんけど…。 ま、考えすぎか。 夢は所詮夢やろ…。
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