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「お前は本当にバカだ」
「ごめん……」
「言われっぱなしで情けなくはないのか」
「ごめん……」
「もう謝るな」
「ごめん……」
そのやりとりが続くと、ゼラがむせながら笑った。
その笑った様子を見ると、きっと2人は以前にもこういうことがあったのだろうと思わせる。
笑い声を聞いたノリが顔を上げると、ゼラが席を立って言う。
「私が何をしているか知りたいんだろう。……いいだろう。ついて来い」
そういうとゼラは、カウンターに料金を置いてバーを出て行った。
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